都合のよすぎる謝罪の言葉

2025年01月26日

インコさんと暮らして83日。


インコさんを放鳥中、

飼い主は、見失い探している最中、誤って、インコさんの尾羽を踏んでしまった。

幸い、羽も抜けなかった。


体重30グラム弱のインコさんの、

1000倍の30キロは優に超える飼い主

は、踏み潰さなかったことに安堵する。


インコさんを呼んでも、返事なかったし、

いつも部屋の上の方にいたから、

部屋着のズボンの裾に隠れたことに気がつかなかった。


「キキっ」


と、明らかに不機嫌な鳴き声がした。


「ごめんね」


と、謝ったけど。

聞こえなかったように、インコさんは、

さっさと飛び去った。


飼い主は、謝りの言葉を口にしたけれど、

確かに、自分が悪かったと認めたけど、

だから、許してもらえるはずというのは

甘い考えだ。


「謝罪すればいいだろう」的な考えは

は、調子良すぎになることがある。


でも、反対に、謝られたほうが、

その謝罪につけ込むことだってある。


「謝罪の誠意を見せてください」


そして、犯したミスには、とうてい不釣り合いな代償を求められてしまうことも。


外資系企業で、同じグループの外国の会社で、うかつに

I am sorry

と、言ってしまうと、相手が間違ったのに、

謝罪して本人が、相手を間違えさせたと、

非難の矛先が向いてしまいかねない。


謝った本人にも、言われた相手にも、

都合よく解釈できてしまうのが、

謝罪の言葉。


使い方は慎重でないといけない。


インコさんは、その後も、飼い主の方に乗って、スリスリ頭を飼い主に、すり寄せてきた。


飼い主は、インコさんから、

「さっきのことは許さない!」 と、

攻撃されることなく。

「だったら、誠意見せろ」と、

につけ込まれることもなく。


いつものように、おやすみの布かけをする。
 

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