読みやすい空気 

2024年12月01日

インコさんと暮らして27日


ケージに手を入れると、すぐに手に乗ってくるようになった。

指を1本ずつ動かすと、くちばしでつついたり、ぴょこっと飛び移ったり、遊ぶ。


そのまま、

両手で包むようにすると、

目をつぶる時もある。


そのまま、ケージから手を出して、

しばらくぬくぬくする。


でも、そう長くはしない。

うっかり、手を緩めたりしたら、

飛び立ってしまいかねないから。


部屋の中を飛ぶのはいいけれど、

まだ、ケージに、すんなり入ってくれると

見極めができない。


「またね。」


と、優しく言って、

ちょっと名残り惜しいけれど、

ケージに戻す。


もっと仲良くなってから、

状況を見て、大丈夫と判断ができるまで

しばらく待つね。


状況を見て判断することは、ASDの特性があると、とっても難しい。


空気を読んで、その場でもとめられている行動することが難しい。


聞き手はもう飽きているのに、えんえんと話し続けてしまう。


人との距離感をバグって、馴れ馴れしい態度をとつてしまう。


場違いな服装をして、目立ってしまう。


自分を変えられずに周囲の空気を乱し、迷惑かけてしまう。人に説明されても、こだわりがあるから、腑に落ちない。


何度も苦い経験をしてから、ようやくおかしいと気づく。


しかし、会社に入れば、決まった挨拶の言葉を交わしたり、書いたり、ルールがある。

目的なく、ただ話したいことを話す雑談ではないから、急な話題変更にもついていきやすい。


このルールを、痛い経験から身につけてきたから、今は、会社の空気はずいぶん読みやすくなった。