親毒の後遺症 1
インコさんと暮らして50日
インコさんが、発情しないためには、
12時間は眠るといいと聞いた。
そこで、ケージに黒い布をかける時間が12時間以上になるようにしている。
しかし、これって、結構大変なことに気づく。
朝5時に起きたら、夕方5時には、布をかけなくてはならない。
朝6時なら、夕方6時に。
そして、布をかける前に放鳥を、30分から1時間ぐらいしなければならないから。
朝6時に起きたら、夕方5時頃に帰宅すればいい。つまり、外出できるのは、1日11時間までとなる。
フルタイムで働くと、8時間労働に1時間の昼休憩があるから、9時間は拘束される。
残りの2時間で、往復の通勤を済ませなければならない。
こうなると、残業はまず無理。
帰りにゆっくりと寄り道もできない。
保育園児がいる生活とまるで同じ。
効率的に仕事をしなければならない。
そこで、課題になるのが、突然降ってくる仕事。
会社にいると、誰が担当が明確でないグレーゾーンの仕事は、避けられない。
そんな時、引き受けることが多い。
と言うか、押し付けられそうになったグレーゾーンの仕事を、断るのが難しい。
これって、毒親から、毎日の様にダメ出しされた後遺症だと思う。
「親が騒いで、自分が謝ればよかった過去」は、
「会社の誰もがやりたくないと騒げば、
自分さえやればいい現在」
に簡単に結びついてしまうから。
でも、インコさんのためには、
こんな過去ときっぱり別れなければならない。
そこで、気づいたのは、
断れない気の弱さと、仕事を引き受けることは、ちょっと違うこと。
強く言われて、怯んでしまう気持ちは、抑えられない。
でも、
自分が押し付け仕事をするのは、自らが選択
していること。
だから、一瞬動揺して、何も言えなくなっても、逃げることだってできる。
今日は、早速
「約束(インコさんの放鳥であることは言わない)がありますので、」
と、退社してきた。
ありがとうインコさん。
自分の選択は、自己責任。
