知識と知恵
インコさんと暮らして65日
相変わらず、ガジガジ噛むのが大好きなインコさん。
「辞書の紙を破壊するのだけは、やめてくれないかな」
と、言っても、聞いてくれないので、
自己防衛するしかない。
放鳥すると、飼い主の肩や手に乗り、側にいる。
「インコは嫌いな人の側には近寄らないから、
嫌われていないよ」と、人に言われるけれど。
「もうちょっと、通じあえたらいいなあ」
と、正直、思う。
しかし、人間関係でも、噛まれるのと同じくらい、通じないもどかしさを感じることがある。
同じ言葉を話しているのに、言葉の意味がそれぞれに異なって、わかりあえた気がしない。
しかも、言葉だけを聞けば、会話が通じているから、その気持ちは、他の人には理解し難い。
「すぐにやります」と言われた時
の「すぐ」が、
今すぐか、1時間後か、1日後なのかは、
その時の状況やその人のやる気次第だったりする。
どの意味なのかは、会話が終わって、その人が、実際に作業してみないと、わからないかもしれない。
そんな時、確実にやってもらうためには、
どうしたらいいか?
時々、確認するのが、知識としては正解だけど。
とりあえず、今後も仕事してもらうためには、あまりしつこく確認すると、逆効果となる。
言葉も、人によって変えた方がいいことも、ある。
知識だけでは、知っているだけでは、
仕事で、成果を出せない。
自分が有利に知識を活用できるようになるには、何度も知識を使ってみた経験から、
自分なりの利用の仕方を身につけるしかない。
それが、知恵なんだと思う。
だから、毎日、会社に行って、他人と話すことって、知恵をつける意味がある。
会社は、他人と協力して成果を上げる場所だから。
はて、インコさんとは、いったいどんな協力関係にあるのだろうか?
