期待しない勇気

2024年12月05日

インコさんと暮らして31日。  


目覚めると暗いまま。

インコさんの世話をしていると、

空がピンクがかったオレンジ色になって

夜明けがわかる。


「おはよう」

と、声かけて、手を入れると、

乗ってきて、ガジガジかじる。


見た目より、痛くないけれど、

爪の下に嘴の先が、どハマりすると、

チクリとする。


ほんとは、すぐに手を引っ込めたくなるけれど、そんなことをしたら、

インコさんは、私が珍しい行動をしたと、

思い込んでしまいかねない。


インコさんには、痛みを感じたことを悟られないように、そっと指を動かすのも、

もう慣れた。



インコさんは、かじるのが好き。

メスかもしれないね。


メスだったら、あまり言葉を話さない。


そこで、言葉を話す期待は、一度手放す。


満たされない期待は、悪いことにしかならないから。


期待する側は、期待を裏切られて失望する。

満たされない気持ちは、怒りになる。


期待される側は、できるはずのないことを、

勝手に押し付けられて、理不尽な怒りをぶつけられる。


親の子どもへの愛情は強くて、一方的だから、その見返りとして、期待も高くなりがち。


愛と憎しみは表裏一体だから、期待外れの失望は、激しい怒りに早変わりする。

怒りの炎は強すぎて、できなかったことだけでなく、子供自身まで、燃やそうとする。


その怒りは、子供を生きづらくし、心の傷として残ってしまう。


大人になっても、自分自身の中には、内なる子供がいて、幼少期のネガティブな記憶や感情が、時々くすぶってくる。


インコさんに、期待しない勇気をもつのは、

すごい意味がある。