断捨離の難問

2024年12月02日

インコさんと暮らして28日


年末も近いので、家具をどかして掃除する。

普段はあまり掃除していない所の隅には、ホコリがあるけれど、いつもより、あちこち白っぽい。


よく見ると、インコさんの羽毛。

ふわふわ。
 

フンや羽毛まみれになっては困るものを、

移動する。

そろそろ、放鳥したいから。

窓を閉め切って、インコさんを部屋を自由に飛ばせたいから。

中には、どうしても捨てられなかった思い出の物がある。

数少ない、楽しかった子供の頃の思い出のもの。

どこに移動するか、ちょっと考える。


ホコリをぬぐいながら、楽しかったことを思いだすと、こうして、何度も拭き掃除したことも思い出されてくる。


日なたじゃないのに、なんだかずいぶん色褪せている。


いつのまにか、ホコリを集め、時々気づいたら、拭われるだけの存在になっている。

そして、それは、きっとこれからも変わらない。

なのに、楽しかった思い出は、何度も思い出せる。

思い出すたびに、美化されて、まるで昨日のことのように鮮やかになっていく。


でも、それは一瞬の幻想。

古びていく思い出の物が目に入れば、

現実に引き戻される。


「くたびれでいるから、もう、ここに引き留めなくてもいいかも。」


そう思えてきた。

丁寧に紙に包んで、ありがとうと感謝して、ゴミ袋に入れて、さよならを送る。


すると、クロゼットの中に眠っている、

捨てるにはもったいないけれど、

これから着るには、ちょっと、という服も、

手放し時に思えてきた。

 

なかなか捨てられなかった、難問の断捨離も、インコさんのおかげで、解決した。