意見の批判は、人格否定じゃない
インコさんと暮らして78日。
朝、一本早い電車に乗ると、ほぼ座れるほど空いていることがわかったので、インコさんの放鳥は、会社から帰宅後の1日一回にした。
すると、飼い主の心を知ってか知らずか、
出せ出せと、ケージを揺らす音がすざまじい。
どんなにインコさんが騒いでも、
仕方ない。
飼い主は、そそくさと、会社に行く。
ちょっと前までは、毒親の後遺症?なのか、インコさんに嫌われたらどうしようか、
気弱に考えていた。
今は、インコさんのわがまま、したい放題を許すことだけが、インコさんへの愛情表現とは思えなくなった。
なんだろう。
会社でも、人がしたこと、考えたことは、その人とは別なんだけど、一緒にされることが多い。
あの人の意見だから、正しい。
(あの人は仕事が出来る人だから)
この人の言うことは、間違っている。
(この人、何となく気に入らないから)
このような事は、大人しかいない会社でも結構ある。
だから、人間関係がわかっていると、
会議の進行が予想ついてしまう不思議なことが起こる。
こんな状況でも、会社が成り立つから、
正解は一つに決まっていないのでしょう。
毒親と暮らしていた頃は、自分の人格も、自分のすることも、全て悪いと、思い込まされていた。
でも、それは違う。
会議を上手にリードできたら、
あからさまに否定せず、
誰の気持ちも害せずに、
別の結論に、みんなが落ち着かせることができる。
会社に入って、さまざまな立場の人を見て、ようやく、他人の意見を批判することは、
その他人の人格を否定することとは違う。
と、ようやく、わかってきた。
親から離れて、会社員という、自分だけで暮らせるIDを手に入れることは、親の毒を解毒してくれる。
