他人の理解1 

2024年12月17日

インコさんと暮らして43日。


インコさんの動きはせわしない。

つついて、歩き回って、飛んで。


インコさんには、ちょっと待つ、

明日まで待つなんて、出来ないのでしょう。


毎日、放鳥するようになって、

気になったのは、

ケージにすんなり戻ってくれるのか

ということ。


いつだったか、

デリバリーが、予定より早く来て、

慌ててケージに押し込むように入れたことがある。


「ジ、ジ」と、明らかに不機嫌な鳴き声がした。


「ごめんね。」


その次の日の放鳥は、ケージになかなか戻ってくれなかった。


指に止まったから、その指をケージに入れようとしたら、つつっと滑るように

移動して飛ぶ。


肩に止まったから、指に乗ってもらうように

指を差し出すと、逃げる。

追いかけて、指に乗ってもらう。


20分ぐらい、そんな繰り返し。


でも、今は、簡単に戻ってくれるコツがわかった。

頃合いを見計らって、ケージの入り口を開けていると、自ら、ちょこんとケージに入っていく。


まるで、別のインコみたい。


でも、理由は、わかってしまうとすごくシンプル。


ケージの外には、食べ物がないので、

お腹が空いたら、エサのあるケージに入っていくだけ。


ひょっとしたら、同じ人間同士なら、

インコさんよりも、わかりあうことが

できるのかもしれない。


他人の気持ちが分からないと、

難しく考えてしまうことがあるけれど、

案外、シンプルな理由があるのかもしれない。