不器用な人間関係

2025年02月05日

インコさんと暮らして93日。


インコさんの体に、筆毛がますます目立つようになった。長めのトゲがゴツゴツ出てきた感じ。


放鳥すると、ジジッと大きめの声を出して、

何度も部屋を旋回し、飼い主がペンを持っていると、ペン先に噛み付いてくる。


インクが体にいいとはとても思えないから、

手を動かして離れてもらう。


でも、またペンをとると、すぐにやってくる。


インコさんにとって、かむのは、コミュニケーションの方法らしい。


飼い主は指を噛まれても、飛び上がるほど痛くない限りは、そのままじっとしている。


自分の期待を押し付けてはいけないのは、

わかるけれど、

困らされてばかりだと、我慢の限界まで試されているみたい。


かむことしか飼い主の気を引く方法を

知らないインコさん。


ちょっと哀れな気もする。


これがもし、不器用な人間で、

いつも他人を困らせてばかりいると、

いつか、愛想を尽かされる。


人間同士だと、人間はペットに対するように
寛容になれない。


たとえ、会社の目的を達成するために、
 集まっていても、

自分に仕事が割り当てられると、

もう、自分の目的が優先する。


他人が何をどのように仕事しているかは

見えないから、

自分の仕事のやり方によって、

他人にどんなふうに迷惑がかかるか、

想像もつかない。


だから、自分の仕事を、好きなようにやりたい欲求が優先しがちになる。


飼い主の会社では、小さな小競り合いが、

よく起こる。

チームワークとは、各部署内にあることで、

部署を超えて、連携することはまれだ。


それでも、なんとか会社がまわるから、

互いにわかりあえる、濃密な人間関係は、

会社には、必須ではないのかもしれない。


だから、コミュ障の飼い主は、自分の家族といるより、会社に勤めているほうが、

生きやすいのかもしれない。
 

ゴツゴツしてます
ゴツゴツしてます