ネガティブな言霊を退治

2025年01月15日

インコさんと暮らして72日。


インコにも、成人(成鳥)になるまで、

反抗期があるらしい。


インコさんは、その反抗期なのか、

「ノー」

とは、言わない(言えない)が、

飼い主の願いは、インコさんには届かない。


「こっちに来てね」と呼びかけると、まるで逆の方向に飛び去る。


反対に、来てほしくないと、思っていると、

近づいてくる。


飲みかけのマグカップの縁に止まって、

尾をカップの内側に向けた時は、そのままフンされたら、どうしようかと、飼い主は、青くなった。


「飼い主に嫌われたら、どうしようか」


なんて、夢にも思わないインコさん。

あきれるより、感銘してしまう飼い主。


ん。

何で感銘する?


そういえば、

「周りの社員に嫌われたらどうしようか」


なんて、考えない会社関係者(外国人が多い)の顔が何人も、頭の中に浮かんで来た。


「これって、自分が気弱なだけじゃない?」


飼い主は、改めて自分の弱さ、軟弱さに気づいてしまった。


外資系企業で、色々な国の人と仕事をすると、日本の常識は通じない。


問題が起きて、誰のせいかわからなかった時、


「違います」


「私の責任ではありません。」


と言えなかったら、責任を問われてしまうこともある。


だから、会社では、

「ノー」と言える。


だけど、

自分に身についていなかったことに

気づいてしまった。



何でだろう?


簡単な言葉なのに。


??


そこで、

「ノー」

「ノー」

「ノー」

と、3回続けて口にしてみた。


すると、自分でなく他人に、言われているように思え、自分が否定された気持ちになり、辛くなった。


そうか、自分で言った言葉は、もれなく自分に聞こえる。

毒親育ちの飼い主は、何度も否定されたから、もう、否定の言葉は聞きたくなかったのだ。


わかって、スッキリ。

ノーは、ただの言葉。

ノーで否定することは、さまざまなことで、言われた人格を否定するのではない。


古いネガティブな言霊が、根深く身にまとわりついていたことに気づき、心がまた、軽くなった。
 

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