おとなの自分軸1

2024年12月20日

インコさんと暮らして46日


インコさんの行動をみて、

何をしたいのか想像したり、

次に何をするのか、予想するのが楽しい。


たとえば、

放鳥した時のこと。

インコさんが、飼い主が読んでいる本の背表紙の上の方、綴じ目にじっと止まる。

飼い主は、そっと離れる。

インコさんは、そのまま固まっている。


でも、

飼い主が1メートルも離れると、飛んでくる。

飼い主が人差し指を立てていると、

その指に止まる。

指を隠して、後手にすると、

どこに止まるか迷って、上に下に、右に左にまるで円をえがくように飛ぶ。


そして、頭や肩に乗る。


インコさんの動きにブレがないのは、

「私は飼い主のそばにいたい」

と、思いがあるから。


思った通りに行動できるのは、

極太の自分軸があるから。

羨ましい。


飼い主が子供だった頃は、

親から押し付けられてばかりだったから、

自分から、「コレがしたい、アレが欲しい」

なんて言った記憶がない。


その反動で、おとなになってから、

自己主張に歯止めがかからなくなった。


自分のしたいことが、他人に迷惑をかけるワガママか、そうでないかの違いがわからなかった。


友人や恋人にワガママ言って、あきれられて、去られた。


ようやく、今の会社では、自分の意見という形のワガママを堂々と話せば、上司もわかってくれるようになった。


自分軸にしたがって、自分の望みを口にしただけなのに、プライベートではワガママ、

ビジネスでは、許される。


この違いは、会社では、自分の仕事をうまくこなせば、会社の目標の達成に役立つから。


子供の自分軸の中には、自分の仕事をしたい思いがない。

おとなになって社会人になって仕事をしたい思いがあれば、それはワガママじゃなくなる。